フィンランドの画家、ヘレン・シャルフベックの展覧会が
宮城県美術館で開催中です。
私は今回初めて知った画家なのですが
ちょっと前にテレビで紹介されているのを見て
「好きかも」と感じ
宮城県にも巡回すると知って
楽しみにしていたのでした。
初期の頃の、人物に柔らかい光があたる
繊細な筆致もいいなと思ったし
生涯をとおしての肖像画の数々もよかったです。
シャルフベックは頼まれた肖像画は描かず
自分がインスピレーションを感じたモデルだけを
描いたそうです。
画家にインスピレーションを与えるひとって
一体どんな人なんだろうという興味もわきました。
少なくとも単純にきれいというだけではないだろうな。
何かが引っかかるというか気になるというか
そういうのがとにかく魅力的に感じました。
肖像画っておもしろいものだなぁと。
エル・グレコの絵を解釈して描いた宗教画もよかった。そして死が近づいてきてもなお自分の姿を見つめ続けた自画像はすごみがありました。
画家の自画像というのはほんとにいつでも圧倒されるのです。
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久しぶりに常設展示まで見て
ゆっくり滞在してきました。